主観的な喜劇

~Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot. Charlie Chaplin~ 人生は主観的に見ると悲劇だが客観的に見ると喜劇であるらしい。それはともかくただの高校生(現在は大学院生)のブログ。

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白雪姫 第二章「二宮の空」

久しぶりの更新。第一章の続きです。なんだか当初の予定よりも大分長くなってしまいましたが、どうぞ小人達の生き生きとしたやり取りをお楽しみください。

白雪姫が目を覚ますと、そこは森の中の、小さな家の床の上でした。見渡すと、小さなベッドが七つ並んでいるのが見えました。

白雪姫「あらあら、ここは何処でしょう。シーズー犬似の猟師さんにメバチマグロで引っ叩かれてから記憶がないわ。」
「やっと目が覚めたようですね。」
声がしたので振り向くと、後ろには帽子をかぶった小人が立っていました。
白雪姫「あなたは誰?ここは何処?」
小人「驚かせてすいません。ここには、森のきこりたちが住んでいます。私はめがねという者です。あなたは城を追い出され、家政婦としてこの家に雇われたのです。」
白雪姫「そんなまさか。きっとあのナルシオバハンの陰謀だわ。ちくしょう。
でも、もうナルシオバハンの顔を見なくても済むのならいいのかもしれないわね。」
めがね「どうやら妙にあっさり納得してくれたようですね。私以外の者は今はきこりの仕事に出掛けています。もうそろそろ一人ぐらい帰ってくると思うのですが…」

そういうと、森の奥から陽気な歌声が聞こえてきました。
「HeyPo! HeyPo! We love working very much! Wooooo!」と、無理やりどこぞの歌詞に似せない感を漂わせている歌ですが、のちにこの曲が「現代のニート達にささげる歌1603選」に選ばれると言うのは何百年も後の話です。
暫くすると、一人の小人がこちらに近づいて来ました。

めがね「紹介しましょう。今こっちに向かっている彼は、つよしというものです。彼はとても頼もしく、私達の親のような存在です。また、絵を書くのが趣味で、きっと白雪さんのために絵を書いてくれることでしょう。」
白雪姫「へえ、それは楽しみですわね。」

そのときでした。突然空から小隕石が振ってきて、こっちに向かってくるつよしに直撃しました。突然の事態に二人は驚き、地面に倒れたつよしの元に駆け寄ります。

めがね「つよし!!大丈夫か!!つよし!!」
つよし「へ…やっちまったぜ。俺、もうダメみたいだな。めがね、後はお前に任せたぜ…」
めがね「何を言っているんだつよし!!いつか一緒にロサンゼルスでストリートミュージシャンごっこしようって約束したじゃないか!!」
白雪姫「そんな、なんでこんな状況に…」
つよし「あんたが例の家政婦さんか。こいつらは手のかかるやつばかりだが、どうか面倒見てやってくれよ…。めがね…他のやつら…家政婦さんも…達者で……な………………」
白、眼「つよしーーーーーーーーーーーーーー!!」

つよしは死んだ。森の中央の、一番大きな木のふもとにつよしの墓を作ってやった。
二人は小屋に戻って、他の小人達が戻ってくるのを待つことにした。しばらくすると、次の小人の姿が見えてきた。

めがね「見えてきましたね。あれは、ポジティブというものです。」
白雪姫「ポジティブ…?なんかあなたといいあの人といい随分変わった名前ね…」
めがね「彼は名前の通り大変ポジティブで、この前野生の熊に脇で肋骨をへし折られたときも『ローザンツ山脈の大漁の儀式を突然してくるなんて、あの熊はそんなに五目しいたけが好きなんだなぁ。』と訳の分からないことを口走っていたほどです。」
白雪姫「まったく意味が分からないわ…まあ、とりあえず彼に早く事情を伝えないと…」

そのときでした。突然空から大王イカの大群が振ってきて、ポジティブを押しつぶしてしまいました。二人は倒れたポジティブの元に駆け寄ります。

めがね「ポジティブ!!大丈夫か!!死ぬな!!死ぬんじゃない!!」
ポジティブ「大丈夫…僕は死なないよ…イカさんに誘われたからちょっとイノセントワールドに行ってくるだけだよ…暫く会えなくなるだけさ…」
めがね「そんなのいやだよ!!いつもみたいにハトのモノマネをしながら生きた猪を踊り食いしてくれよ!!おい!!」
ポジティブ「またいつか森で焼き畑農業しようね………それ……じゃ…あ………」
白、眼「ポジティブーーーーーーーーーーーーーー!!」

ポジティブは死んだ。森の中央の、つよしの墓の隣にポジティブの墓を作ってやった。
二人は小屋に戻って待っていると、また小人の姿が見えてきた。

めがね「あ!!あいつは!!キサンダー」
白雪姫「キサンダー?あの人がどうかしたの?」
めがね「彼はそのインド象もビックリな殺傷力の高さゆえ、五年前からノルウェーの東京砂漠でカツオブシの削る前のヤツと共に封印されていたんです。一体何故こんなときに…」
白雪姫「ノルウェーの東京砂漠って何処…」

そのときでした。突然空から二宮さんが挨拶をしてきて、キサンダーはそれに軽く会釈だけして通り過ぎようとしました。キサンダーは破裂しました。

めがね「キサンダー!!大丈夫か!!今ならまだ間に合う!!」
キサンダー「うぉぅおおおおぃい!くるぉぉぉすきぃきぁゃゃゃ!ていうか、もうおぅれゾムヴィーーーィだくぁらすぃのぁにぇぇーえんじゃのぇ~ノァかよぉお!!…………デュクシ」
白、眼「キサンダーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

キサンダーは死んだ。森の中央に皆と一緒に刻んで埋めた。

こうしてこの後も、侍のような風貌の小人、アキバ系の小人、身長3メートルの小人、狼と七匹の小人など何十人もの小人が来たが、いずれも空からショベルカーで潰されたり、ワンタンメンで溺れたり、爆発したり陥没したりめがねに刺し殺されたりで、次々と絶命していきました。

めがね「大丈夫かお前!!ていうか誰だお前!!」
小人「この野郎…このオレ様がこんな出落ちの役で終わるなんて思うな……よ……………この恨み………いつか絶対に晴らしてやる………覚悟…して……お…け…………」
めがね「カズアワセーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

また一人、森の中央の大きな木のふもとに姿を消していった。

めがね「…どうやらこれで残った小人は私だけのようですね。」
白雪姫「…ん?やっと終わったのね…」
ゆっくり家の中から出てくる白雪姫。どうやら途中から面倒くさくなって居間で熟睡していたらしい。
白雪姫「それにしても、これから一体どうすればいいのかしら…」
めがね「なんでこうなってしまったのかは私にも分かりません。しかし、これからは私は中央の大きな木のふもとに眠る彼らの分まで背負って生きていくつもりです…」
森の中央の大木の方を見つめる二人
白雪姫「そうね…でも、そんな無理に我慢しないで、悲しいときは思いっきりな………」
白雪姫が振り返ると、そこには空から降ってきたアルミン酸ナトリウムに全身をもぎ取られためがねの姿がありました。

白雪姫「ちょまっ、めがねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!イァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
めがね「ふふふ…ついに私にもお迎えが来てしまったようですね…」
白雪姫「そんな!!私一人でどうすればいいの!!」
めがね「いいですか。良く聞いてください、白雪さん。全ての出会いに意味があるように…全ての別れにも意味があるんです…。悲しむ必要はありません。…あなたがこうして今日私達と出会って…そしてこうして分かれることの意味を見つけ出してくれれば…私達も報われることでしょう…。それでは、どうか……御達者……………………で…………………」

めがねは息を引き取った。一人残された白雪姫。絶望の淵に立たされたような思いの中で、彼女はめがねの最後の言葉を思い返していた。

白雪姫「別れることの…意味…」

そのとき、彼女はあることに気付いた。元々彼女が小人達の所に来たのは、小人達に家政婦という形で雇われたからである。本来なら彼女は、一生小人達の家である種の使用人として働かなければならない立場だったのである。それがどうしたことか、雇い主である小人達が全員いなくなってしまったのだ。これでは彼女を使う者はいない。
彼女は自由になったのある。一切の束縛から解き放たれたのである。

彼女は立ち上がり、ゆっくりと上方を見上げた。森の中央の大きな木の上には、澄んだ空が広がっていた。

つづちょ

コメント

いちいち死にかたがすごいw
第一部から次回の木魚に掲載したいですがよろしいでしょうか

  • 2009/02/22(日) 13:33:23 |
  • URL |
  • satsumaimo #-
  • [ 編集 ]

おk

>satsumaimo
もちろんおk
ただし第三章の製作は未定です。

  • 2009/02/22(日) 14:19:35 |
  • URL |
  • ビタファ #-
  • [ 編集 ]

でも「豆腐の斧」も載せたいw

  • 2009/02/22(日) 23:35:24 |
  • URL |
  • satsumaimo #-
  • [ 編集 ]

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