主観的な喜劇

~Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot. Charlie Chaplin~ 人生は主観的に見ると悲劇だが客観的に見ると喜劇であるらしい。それはともかくただの高校生(現在は大学院生)のブログ。

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マッチ売りの少女

てきとうにスタイルを変更とかをしたところでいわゆる童話のマッチ売りの少女のパロディ。
昔作ったものだが、書き出しの部分はどっかのサイトにあったあらすじを丸写ししていた記憶があったので適当に言い回しを変えた。あと終盤のまどろっこしい文章も変更。

追:12/29 言い回しをさらにちょっと変更


 大晦日の、とても寒い夜のことでした。マッチ売りの少女がおなかをすかして、裸足で街を歩いていました。
「マッチいりませんか…」
「マッチいりませんか…」
 少女は行く人にマッチを買ってくれないかとたずねましたが、マッチはまったく売れません。マッチが売れなければ家に帰ることさえできない少女は、冷えた指を温めるために、そこにすわり込んでマッチをすりました。すると赤々と燃えるマッチの炎のなかに、うっすらと幻が見えてきました。

「ああっ!パパ!燃えてる!家の裏のほうから火が出てるよ!家事だ!」
「何!?本当だ!私たちの家が燃えている!お前は早く逃げろ!」
「まだ上に良子がいる!助けないと!」
「パパ~!お兄ちゃ~ん!助けて~!」
「クソッ!なんでこんな雪の降る日に火事なんか起こるんだ!まさか放火魔でもいるわけじゃあるまいし…」

…少女のつけた火が消えたとき、目の前には真っ黒に焼け切った炭の山があるだけでした。
しばらくして、また手足が寒くなって来た少女は炭の山の隣の家の前に行き、火をつけました。
そうすると、目の前にまた幻か何かが見えてきました。

「ああ!家が燃えてる!火事だ!」
「え~!?さっき隣の家が全焼したばかりでしょ!いったいどうなってるの?ああ!いけない!二階にまだヒロちゃんがいるじゃないの!助けなきゃ!」
「でも兄ちゃんは高校を中退してから十年間一度も自分の部屋を出たことがないじゃないか!」
「いえ!こんな非常事態なんだからママはなんとしてもヒロちゃんを部屋から出して見せるわ。!
…ヒロちゃ~ん!大変よ!家が火事なのよ!頼むから部屋から出てきて一緒に逃げましょ!」
「うっせぇババァ!適当な理由付けて俺にかまうんじゃねえよ!本当に火事だっていうんなら俺はこのまま死んでやるさ!どうせこの世で生きてたってしょうがねえんだ!」
「本当に火事なのよ!ヒロちゃ~ん…」

火が燃え尽きたとき、少女の目の前にあるのは真っ黒の焼け切った炭と、黒焦げになったアニメグッズの山だけでした。
また手足が寒くなってきた少女は、また同じようにその隣にある家に火をつけようとしました。
そのとき、何者かが少女の肩を叩きました。振り返ると、少女の後ろに一人の男性が立っていました。「ケイカン」と名乗る、青い服を着た男です。ケイカンは、少女をある場所に連れて行ってくれました。そこはちゃんと屋根もあって、何もしなくてもケイカンさんが食べるものを分けてくれる場所です。
少女は、その場所で一生幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

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