主観的な喜劇

~Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot. Charlie Chaplin~ 人生は主観的に見ると悲劇だが客観的に見ると喜劇であるらしい。それはともかくただの高校生(現在は大学院生)のブログ。

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ぷろぐま?

とある私の友人が「かわいい女子高生4人がプログラミングに青春を費やす」という内容のノベルを書いていたので、それに便乗してなんか妙なものを書いてみました。
一般の方にも配る部誌に向けて書いたので割とカオスは抑えてあります。多分。

登場人物紹介

あかり(二年):色々とハッチャけているが行動力があり、いつも他人を巻き込んで妙な方向に突き進んでいく人物。
ゆうな(一年):いちおう主人公。あかりの幼馴染でいつも彼女に振り回されている。他の三人とは学年が違うが、しょっちゅうあかりに同行させられているうちに知り合いになった。周りに流されやすい。
しょうこ(二年):メンバー一の常識人で、冷静。女性では珍しく理系に秀でている。
れん(二年):あまり喋らず、謎が多い不思議な人。


事のきっかけは一ヶ月前、ある日の昼休みのことだった。

あかり「はぁ~。なんか最近面白いことがないわね。もっとなんていうの…生活に刺激がほしいわ…。ゆうな!なんか面白いもんもって来なさい!」
ゆうな「そんなぁ、急に言われても無理ですよ先輩。…あれ?しょうこ先輩、一体何を読んでいるんですか?」
しょうこ「ああこれ?C言語の解説書だよ。このIT時代、ちょっとぐらいプログラミングのノウハウが合った方が将来的にいいかなぁと思って。」
ゆうな「へぇ、すごいですね。私パソコンでメール打つぐらいならできるけどプログラミングなんてさっぱりですよ。やっぱり難しいんですか?」
しょうこ「いや、そんなことはないよ。簡単な計算をさせるプログラムぐらいなら、ちょっと教わればすぐ書けるようになるよ。…ん?どうしたのあかり?なんだかプルプルして。」
あかり「………れだ。(小声で聞こえない)」
しょうこ「え?なに?」
あかり「そ、それだぁ!!」

あかりは、突然クラス中に響く大声で叫んだ。

ゆうな「わあ、ビックリした。どうしたんですか急に大声なんて出して。」
あかり「決めたわ!あたしプログラミング部を立ち上げる!みんなでプログラミングをするのよ!」
しょうこ「ええ!?あかり…それ本気でいってるのか?」
あかり「私は本気よ!さあ今すぐ委員会に建部申請に行くわよ!」
ゆうな「でも、申請するには最低メンバーが四人いないと…一人どうするんですか?」
あかり「そうねぇ…」

あかりは少しの間教室を見渡すと、教室の隅で読書をしているれんのもとへ歩み寄った。

あかり「れん!あなた協力しなさい!いっしょにプログラミングをするのよ。」
れん「え?…まあ、いいけど…でも、大丈夫なの?あなた去年も思いつきで『タイ式足ツボマッサージ研究部』を作って一週間で廃部にしてたじゃない。」
あかり「心配後無用!あたしは去年とは覚悟が違うわ!さあ、申請に行きましょう!」
他三人「う……うん…(とても心配だ)」

こうして、彼女達はプログラミング部を建設した。そして今日はプログラミング部の初めての活動の日であるのだが……

あかり「え~、ごほん。今日は記念すべきプログラミング部第一回の活動ということで…しょうこ!ちゃんとパソコンはあるんでしょうね!」
しょうこ「まあ…先生達に頼んでなんとか人数分貸してもらったよ。」
ゆうな「おおー!すごいです。それで、プログラミングってどうやってやるんですか?」
あかり「まったく、しょうがないわね。しょうこ!私にも分かるように説明を頼むわ!」
れん「…あんたも知らないのかよ」
しょうこ「ええと、まずコンパイラを起動して…」
ゆうな「こんぱいら?一体なんですか、それって?」
しょうこ「コンパイラっていうのはまあ、簡単に言うとプログラミングをするためのソフトで、私達が書いたソースコードをプログラムに変換してくれるんだ。」
ゆうな「へぇ。すごいですね。」
しょうこ「今からコンパイラをダウンロードすると時間がかかるから、今日は学校のパソコンなら大抵付属されてる学習用のBasicのコンパイラを使おう。」

皆はしょうこが説明するとおりにパコソンを操作して、コンパイラを起動した。

ゆうな「なるほどぉ。このスペースにコードを書けばいいんですね。でも、どうやって書けばいいのか全然分からないです!」
あかり「しょうこ!さっさと書き方を教えなさい!」
れん「あんたなんでさっきからそんな偉そうなんだ…」
しょうこ「じゃあ、とりあえず最初に簡単な文章を表示するプログラムを作ってみよう。ええとまず、プログラミングには書き方にルールがあって、それに従って…ん?どうした、あかり?」

ふと気がつくと、あかりが何故か不適な笑みを浮かべていた。

あかり「…フフフ、甘いわね。しょうこ。」
しょうこ「え?」
あかり「ルールなんてものにとらわれてはいけないわ。そんなものにこだわるから人類は進歩しないのよ!私は感じるがままソースコードを書くわ。」

そういうと、あかりは物凄い勢いで文章を書き始めた。

ゆうな「あ、あかり先輩?あわわわわわわ…」
しょうこ「ちょっと、あかり…一体何を!」
あかり「ゆうな!れん!何をボーっとしているの。あなた達も書き始めなさい!」
ゆうな「ええ?ええええ!?そんなこと言われても…ねぇ、れん先輩。………れん先輩?」

ゆうなが隣を見ると、どういうわけかれんは既に真剣な表情でソースコードを書き始めていた。

ゆうな「そんな、れん先輩まで…。ああもう!こうなったらやけです!」

ついにゆうなも訳が分からなくなり、適当に思いついたことをひたすらに打ち込み始めた。

しょうこ「お、おい…、ゆうな…いや、みんな、とりあえず落ち着いて…」
あかり「話しかけないで!集中が途切れるわ!みんな本気で頑張ってるのよ!」
ゆうな「そうなんです!なんかもうとめることは出来ないんです!」
れん「フハハハハハハハハハハ!来るがいい、バトルオリオンよ!返り討ちにしてくれるわ!」

三人はかなり興奮しており、既に手のつけられない状態になっていた。れんに至っては何のスイッチが入ってしまったのか、ロボットアニメのようなセリフを撒き散らしている。

しょうこ「お、お前ら……もしも~し……………………ああ、駄目だ!もう私には手におえない!」

しょうこはついに暴走している三人を止めることを諦め、ただ呆然と自分の分のパソコンの前で座り込んでいた。しかし、一刻ほどたつと三人の様子も落ち着いて、一度文字を打つ手を止めた。

あかり「ふぅ、まあこのくらいでしょうね。」
ゆうな「ああもう、気がついたら30分もたってる…。でもこれ、どうすればいいんですか?」
れん「どうもこうもないわ。既に宇宙は我がベテルギウス軍によって制圧される運命なのよ。フフフフフフフフ」
ゆうな「……」
あかり「しょうこ!ソースコードを書き終わったらどうするのか教えなさい!」
しょうこ「え?コードを書いたら?…まあ、『実行』するんだけど、どうせそのめちゃくちゃなコードじゃ……」
あかり「分かったわ。『実行』ね。さあ見んな行くわよ!『実行』!!!」
ゆうな「じ、実行!」
れん「発進!」

三人は呼吸を合わせて同時に「実行」の操作をした。みな自分が書いたソースコードがどのようなプログラムになるのか期待に胸を膨らませていたが、次の瞬間、予想だにしなかった文章が画面に表示された。

あかり「な…何よこれ…『ソースコードに未定義の語句が含まれています』!?」
ゆうな「こ、これは…これがプログラムなんですか…?」
しょうこ「いや…あの、それがプログラムなんじゃなくて、ソースコードにエラーがあるからプログラムが作れないの。コンパイラが読み込めないんだよ。」
あかり「そんな、エラーって…このコードの一体何処にエラーがあるっていうのよ!」
しょうこ「いや、何処も何もエラーだらけだよ…文法に関係なく何も意味を定義されていない言葉を書くとそうなるんだよ…」
あかり「なんですって!このあたしが精魂を込めて書いたこの文章に意味がないって言うの!?」
ゆうな「そんな…あんまりです!」
れん「ば、馬鹿な…こんなことで我が野望が砕け散るというのか………む、無念……」

三人は今までの自分たちの行動が無意味なものであったと知らされ、深い絶望の底に突き落とされた。場に落胆の空気が満ち溢れている中、しょうこが口を開いた。

しょうこ「あの…ちょっとみんな、」
あかり「何よ!あなた一人だけボーっとしてたくせに!」
しょうこ「まあまあ、ちょっと三人ともこっちに来て、これをみてくれよ。」
三人「?」

三人は言われるがままにしょうこのパコソンの画面を覗いてみると、なんとそこには座標系の上に映える七色の大きな虹が映し出されていた。

あかり「これは…虹…?」
しょうこ「ああ、このまま何もしないのもあれだと思って、みんなが集中してる間に色付きの円を重ねて表示するプログラムを書いて、虹を作ってみたんだ。どうだい?」
ゆうな「す、すごくきれいです!プログラミングって、きちんとコードを書けばこんなことができるんですね!」
あかり「ま、まぁ。よく出来てるんじゃないかしら。まったく、味な真似をしてくれるわね。」
れん「素直にほめればいいじゃないの。…それにしても、すごいわね、この虹。これって、私でもかけるのかしら?」
しょうこ「もちろん。プログラミングをすれば誰にでも、どんなプログラムだって作ることが出来るんだよ。ただし、書き方のルールをきちんと守ればの話だけどね。」

そういながら、しょうこはあかりに向かって微笑みかけた。

あかり「決まりね。こうなったらどんなプログラムだって作ってやろうじゃないの!みんな、異論はないわね!」
ゆうな「も、もちろんです!」
れん「フフフ、今度こそ我が野望を実現させてみせるわ。」
しょうこ「やれやれ、相変わらず勝手なやつめ。でも、なんだかんだでプログラミング部はうまくやっていけそうだな。それじゃあいくぞ!まずは私がいうとおりにコードを書いてみよう。まず一行目に、――――――――――――――。」

こうして、記念すべき第一回の活動は大盛況のうちに幕を閉じた。そして、これが後に○×高校の文化祭史に名を残すこととなる伝説の部活、プログラミング部の始まりであるのだ。

ぷろぐま? 完

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